Vol. 1

 ●海外のロック系のアーティストのジャケット作品です。LPとCD両方のジャケットを制作した作品もあります。
  80年代の終り頃は、正統派ハード・ロックバンドが次々デビューしましたが、結構個人的に好きなジャンルですので、
  思い入れたっぷりに制作しました。ちょっとやり過ぎた感じもしますが、そんなビジュアル展開が王道の時代でした。


WHITE LION / FIGHT TO SURVIVE

国内制作盤の正統派ハード・ロックバンドのホワイト・ライオンのデビュー・アルバムです。海外より入手したこのモノクロ写真が、すごくカッコよかったので、そのまんまのジャケットにしました。ただ、まだ彼らにバンドネームのロゴなどがないとのことで、こんな感じのロゴを作ってハメテみましたところ、彼らも大喜びで、さっそくドラムのバスドラにペイントしてライブなどで、お披露目しておりました。ワイルドでカッコイイ連中です。

LP+CD VICTOR

 

KEEL / TEARS OF FIRE

国内制作盤のハード・ロックバンドのキールのアルバムです。なんとドハデなロゴマークでしょう。メタリックなギターのフライングVが刺さっておりますね。ちょっとやりすぎじゃないかとも思いましたが、このロゴを使ってねという希望でしたので、アルバムタイトルは控え目に。伝統的なイギリスのバンドで、当時、ヨーロッパというバンドと人気も分かち合っていたような気がします。ルックスもなかなかよい連中ですので、集合写真の中から、みんながいい表情の写真をピック・アップしてジャケットにしました。

LP+CD VICTOR

 

THRASHER

これは、担当ディレクターの希望で、70年代的なヘビー・メタル系のジャケットを作りました。THRASHERのオリジナルジャケットは、なんだかよくわからない雰囲気のモノで、これじゃ〜売れないよ〜という感じで、思いっきりヘビメタ風にしてねという要望をかなえて、イラストで、メタリックなロゴとバックに爆発している惑星的なイラストの組み合わせで、SFちっくな感じに仕上げました。今見るとなんか古いよな〜って感じ。

LP VICTOR

 

MADISON / BEST IN SHOW

国内制作盤のハード・ロックバンドのマディソンのデビュー・アルバム。これがまた苦労したジャケットです。いろんな案を出したのですが、結局タイトルからのイメージで、バレリーナのシューズが空中を飛んでいて、バックにピンクの布のドレープがあり、下から煙が出ているという、まさにシュールな感じになりました。今だったら、コンピュータで合成してしまうのですが、当時は一発撮り。スタジオで組んだセットは、今思いだしてもお笑いモノです。

LP+CD VICTOR

 

MADISON / THE TALE

国内制作盤のマディソンのミニ・アルバムです。決して煙が好きな方達ではないのですが、なぜかこのジャケットにも煙が。ようするにこの時代のハード・ロックバンドのイメージが、そんな感じだったのですね。カラーをモノクロ写真にして、その後で直接淡い色をカラーインクでジンチャクして微妙なトーンを描いた写真の上からさらにブラシで煙を加えたりして、やりたい放題やってしまいました。おかげで担当ディレクターは大喜びでした。

LP VICTOR